家づくり失敗集(解決・予防方法あり)

お隣さんとのトラブル事例

せっかく良い家が完成したのに、お隣さんが突然不機嫌・・・(-_-メ)

理由はこちら側にあるかもしれませんので、事前にどんなことがトラブルになりやすいのか、しっかり予習しておく必要があります。

  1. お隣さんとのトラブル・・・何があったの?
  2. 何故そうなってしまったのか?
  3. 解決策・予防策

お隣さんとのトラブル・・・何があったの?

  • エアコンの室外機の風が直接お隣へいってしまった・・・

植物の種類によってはエアコンの風で枯れてしまうこともあります。

  • お隣さんの家の窓と位置が被ってしまった・・・

お隣さんの脱衣所と同じ位置に窓が被ってしまい、気まずくて窓が開けられない。

逆に、こちらが見せたくない部屋が丸見えになってしまう事態もあります。

せっかく日当たりの良い間取りにしたはずが、カーテンを閉め切らないと生活できないような事もあり、非常に残念・・・。

  • 北側の裏の家から「日当たりが悪い」と言われてしまった・・・

建築基準法を守って建てることが大前提ではありますが、それでも日当たりについては配慮しきれないケースがあります。

どうしようもないときもあるんですけどね・・・。明るさの感覚は人ぞれぞれなので、難しいものです・・。

  • 隣の家に雪が落ちてしまい、注意された・・・

特に積雪量の多い地域は、雪によるトラブルが非常に多いです。デザインを優先して建てた結果、お隣さんの敷地に雪が大量に流れてしまい、問題になったこともあります。

何故そうなってしまったのか?

  • 設計時の打ち合わせ不足、計画地の周辺環境調査が不足している可能性が高いと思います。

家を建てたらお隣との関係が悪化したという問題がは少なからず発生します。

ただ、どうであれご近所トラブルは避けたいものです。

建物自体の配置や、窓の位置などは建ててしまうと基本的に変更できません。

とにかく、建物を建ててしまう前に入念に検討しましょう。

解決策・予防策

  • 間取りを考える前に、敷地を十分に調査する

〈窓の位置や高さ〉〈植栽の位置・樹種〉〈エアコン室外機の位置〉〈建築場所の積雪量〉などはできる限り念入りに調べましょう。

特にエアコンの室外機やエコキュートの室外機などの風が出る機械については特に気を付けてください。こちらが「これくらいの風、別に問題ないでしょ」と思っていても、お隣さんがそうは思わないこともしばしばです・・。

家の中のエアコンの場所にばかり気を取られていると、このような問題に直面しやすいと感じます。

  • 打ち合わせの序盤から窓の位置や日当たりは意識して打ち合わせを進める

設計の終盤に「お隣の窓が気になるので修正したい・・・」となってしまうと、図面は大幅修正が必要となってしまう場合もあります。建築会社はそれが仕事ではあるのですが、最後にきて慌てて修正すると、思わぬ設計ミスを招きます。

〈日当たりが気になるから窓をずらす〉➡〈カーテンのバランスが崩れる〉➡〈窓の中心に配置していたダウンライトがずれてしまう〉など、一つの要素の変更が波及することもありますので、周辺環境は序盤でしっかり確認しておいた方が良いです。

  • 間取りが決まったら、地縄(仮)を張り、建物位置を確認する

〈地縄〉とは、ロープなどで建物の輪郭を土地に描くことです。

設計途中で地縄(仮)を張ることにより、その後のミスを防ぐことができます。

図面上での距離感と、実際外での距離感は違ったりもするので、事前に地縄(仮)を行うのは非常に有効だと思います。

ただし、建築会社によって地縄張りにはお金が掛かる場合がありますので、担当者に確認してみてください。

  • どうしても設計段階で解決できない内容は、事前に妥協案を考えておく

どうしてもエアコンがお隣の植栽の前に行ってしまう場合➡〈風向ガイド〉を室外機へ設置し、風の流れを変えて近隣へ配慮する。

落雪を防ぐ為、屋根に〈雪止め〉を設置する。(雪の止める量によって仕様がかなり変わります。是非担当に確認してみてください。)

上記は参考例です。たとえ全てが防げないとしても、あくまで【近隣へ配慮している】という事実と心遣いが何よりも大切だと思います。

  • 営業担当や建築士に、今までに起こった近隣のトラブル事例を聞いてみる

成功談も失敗談も、プロに聞くのが一番です。

あまり過去の失敗を話したくないという方もいるとは思いますが

私は、過去の失敗をしっかりと話してくれる担当者の方が信頼できると思います

いい事ばかり言う人って、どこか信用できないですよね・・・。

以上です。
参考になりましたか?

私としては、いくら良い家が出来上がったとしても近隣との関係が悪くなってしまってはその家は良い家とは言い難いのでは・・・と思ってしまいます。

当然、配慮には限界がありますし、たまに近隣の方が特殊であるというケースもあるので、すべてを避けられるわけではありません。

ただ、【すべての悩みは人間関係である】という言葉をどこかで聞きました。

その通りだと思います。

皆さんもどうか、入念に調べてからお住まい計画をスタートさせてくださいね(^^)/